会長方針

会長 藤田 智樹

令和6年度 会長所信

 

~変化こそ唯一の永遠~

 

 

会長 藤田 智樹 

はじめに

私たちは、静かながらも大きな変化の波の中に立っています。それは、不確実性の波が、常に私たちの足元にあるということです。国際情勢不安や、国内の物価上昇、 少子化といった問題が、私たちの生活やビジネスに新たな影響を与えてきました。そして令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震。震度7、マグニチュード7.6。この地震は世の中の不確実性を我々の目の前でまざまざと見せつけ、我々の日常を変え、まさに手の届く目の前の課題として現れ、我々を強制的に変化せざるを得ない状況にするほどのインパクトがありました。これらの出来事は、世の中の不確実性を目の前で示し、この変化に対応し乗り越えていくためには、私たちに柔軟性と適応力に加え絶えず新しい時代や状況に合わせ積極的に変化していく行動が必要だと自覚させました。

 

このような変化の中で、昨年度開催された「日本商工会議所青年部第43回全国大会 加賀能登の國いしかわ小松大会」(以下、全国大会)は重要な学びの場となりました。この全国大会は、新しい環境とチャレンジに対する私たちの適応能力を試す機会であり、進化し続ける姿勢を強化しました。また、この大会を運営するにあたり会員数の維持の大切さにも改めて気づかされ、2020年に策定した5年ビジョンに掲げたように現役メンバー100名の維持に向けた取り組みをしていく必要性を実感する機会となりました。

 

ブロック親睦事業委員会:全国大会の経験を踏まえ、令和7年度に白山YEGが主管する北陸信越ブロック大会白山大会(以下、白山大会)の通過点でもある北陸信越ブロック商工会議所青年部連合会の親睦事業の成功に向けた取り組みを行います。この取り組みを通じて、異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を深め、次年度に控える白山YEGが主管となる白山大会を一人でも多くのブロックメンバーに周知 し、登録者増を目指す取り組みとします。

そして今年度の後半には、日本の次代を担う子どもたちのための事業を行います。「日本の課題は?」という問いに対して多くの人が「少子化」と答えるのではないでしょうか。商工会議所という経済団体が行う事業と、子どもを結び付けることは難しいとは思いますが、我々が経済活動をする意義は、コロナ禍以降出生者数が極端に減少している子どもたちを地域の宝と捉え、次代を担う子どもたちの健全な成長を後押しし、我々の意思を引き継いでもらうことも広義としては当てはまると私は考えます。何が子どもたちの未来のために必要かを考え実践していき、この活動を通して我々と子どもたちの思いが化学反応 を起こし、今までにない発想や考え方が生まれ、我々自身の未来を切り開くきっかけとなる可能性を秘めた事業とします。

 

事業承継委員会地域経済の安定と発展に不可欠な我々中小企業の事業承継を正しく理解し備える機会を作ります。事業を続けるという過程においては、どこかの時点で我々は何かしらの選択に迫られる瞬間が必ず訪れます。しかし、その選択肢はそう多くはありません。この選択肢を正しく理解し、備え、自企業にとってどの選択が最善かを考えるきっかけとしていきます。

 

ブロック大会準備委員会令和7年度に白山YEGが主管単会となる白山大会の成功に向けて尽力します。白山大会の参加者に対して、地元の文化や資源を取り入れた様々なプログラムの企画や効果的な広報戦略は何かを考え、白山大会に独自の魅力を加えるための準備を進めていきます。これにより、我々自身が新たな白山市の魅力や地域の持つ力を発見する機会とし、ブロック全体に「これぞ白山市」を発信していくスタートの年としていきます。


総務交流委員会今年度卒業する、「49世代」とも呼ばれる14名のメンバーの貢献を称えます。彼らの経験と知識は白山YEGの次世代に継承されるべき貴重な財産です。卒業式は、卒業生に楽しんでもらうことはもちろん、彼らの知見を次世代に継承できるような形で実施していきます。総務交流委員会のイメージとしては「的確に正確に実行する」というものではないでしょうか。これに加え今年度の委員会活動では新たな価値を生み出すことも考え、メンバー全員に我々白山YEGの連帯と価値観を伝えられる活動をしていきます。

 

サマーフェスティバルHAKUSAN:昨年のサマフェスは近年の気候変動の過酷さもあり顕著な来場者数減になりました。もしかすると我々の活動に対して飽きのようなものがあるのかもしれません。あるいはコロナによる生活様式の変化が原因かもしれません。様々な仮説を立て対策を実践し来場者の増加にこだわった運営を行います。

 

ALL白山青年サミット:白山市内青年5団体で構成される事業も各団体の会員数の減少により運営方法を考えざるをえない時期に差し掛かっているように思います。しかし、そんな時だからこそ今一度発足当時の理念に立ち返り、今できる活動の模索、一体感の醸成が大切です。今後、どのように継続し続けるかを検討し、真のALL白山と呼べるような団体を実現していきます。

 

5年ビジョン達成に向けて:昨年度の全国大会は、2025年に行われる白山大会に向けて今まで以上に一人でも多くの仲間の必要性を実感する機会となりました。白山大会を成功させるため、2020年策定された5年ビジョンにより掲げられた現役メンバー100名の達成を各委員会一丸となって目指していきます。

 

最後に、私たちは、不確実性の波を乗り越える力として変化し、その柔軟な姿勢こそが、未来への確かな一歩となります。変化は避けるべきものではなく、新たな可能性への扉を開く手段と捉え、我々自身が変化を積極的に受け入れることで、自社や世の中を発展させていく原動力となる。そしてこの力が次世代の未来を切り開き、そして引き継がれ循環し「永遠に続いていく」。そんな明るい未来を描くきっかけとなる1年間にしていきます。

 

事業計画

〇ブロック親睦事業委員会

  ・北陸信越ブロックゴルフ大会の企画運営

  ・次世代を担う子どもたちのための企画事業運営

  ・各委員会事業への協力

  ・ブロック、県連事業への積極的参加

  ・会員拡大

〇事業承継委員会

  ・事業承継についての研究及び研修会の開催

  ・各委員会事業への協力

  ・ブロック、県連事業への積極的参加

  ・会員拡大

〇ブロック大会準備委員会

  ・ブロック大会に向けての気運醸成

  ・ブロック大会に向けての準備広報活動

  ・各委員会事業への協力

  ・ブロック、県連事業への積極的参加

 

  ・会員拡大

 


お問い合わせ

【白山YEG事務局】

  白山商工会議所内

 TEL: 076-276-3811

 FAX: 076-276-3812

(営業時間)

 8:30 ~ 17:15 (月~金)